ざ・ビギニングす

マケドニアのNoviot Pochetokが改名してはりましたで。

泣きの哀愁サウンドが持ち味の2002年結成のメロディックパンクバンドは2018年からThe Beginningsという名前で心機一転して活動に励んでいるようだ。

元の「Noviot Pochetok」がマケドニア語で「新たな幕開け / The New Beginning」ということで、「The Beginnings」という名前もそこから来てるのだろう。バンドのアナウンスでは、よりグローバルな広がりを求めて様々な面を考慮した上で、これまでの活動を継続しつつバンドとして新たなページをめくるべく改名へと至ったというような説明がなされていた。

バンドは今年の9月9日にてThe Beginningsへと改名したことを公表し、それと同時に新しいアルバム『I Am Dirt』を発表している。


アルバム名で予想がつくと思うが、英語になったのはバンド名だけじゃなかった。これまではずっとマケドニア語で歌っていたけれど、今作に収録されているのは全て英語の曲。これらは既発曲を英語の曲に作り直し新たに録音したものである。原曲は前作である2015年の4thアルバム『Jas sum zemja』からの曲が大半を占めているのだが、同作がベースになっていることはジャケットのアートワークからも窺える。というかそれでいうと一目瞭然だけど。曲のアレンジはそこまで変わっておらず、それだけに、マケドニア語の語感が与える独特の雰囲気が好きだったのでそこは寂しくもあるが、とはいえ、メランコリックな哀愁感を放ちつつも時に眩しいサウンドとメロディー、英語で歌われても相変わらず良いなと。

新アルバムは現在デジタルのみだが、2019年の春にはフィジカルでのリリースも計画しているようで共同リリースに関わってくれるレーベルを探しているみたいだ。もしレーベルをやっている方で興味があったらThe BeginningsのメンバーがやっているSixtynine Recordsにコンタクトを取ってみては。

The BeginningsのBandcampにはNoviot Pochetok名義で残した4枚のアルバムもまとめられているっすよ。