骨嵐と不従順と涙と怒

最近チェックして気になったバンド。イベリア半島に位置するスペインの各地域で活動しているパンク/ハードコアのバンド。

 

カタルーニャの街ビックのナードコアバンドBonestorm。結成は2013年頃。HHHからの影響が窺えるファストハードコアぶり、むしろHHHの別バンドのROUSEなのではと思えるメロディック志向、というか近頃はなんとなくイーストベイ周辺の雰囲気もあったりな怪しいポップパンク。2019年の最新作は同地方のスラッシュバンドBon BraguerとのスプリットLP。ジャケットの絵をよく見たらCRIMのTシャツ着てる人がいるね。両バンドともにCRIM同様に母語であるカタルーニャ語で歌っている。

 

バスクの街サラウツのパンクバンドMänägäitz。結成は2011年。アグレッシブに畳み掛けるように疾走するハードコアパンクに叙情的なメロディーが絡んできて、バスク語で歌われるデュアルボーカルの掛け合いもめちゃくちゃ熱い。2015年に出した9曲入りCD(そのうち4曲は2014年に7インチでリリース)から久々の音源となる2019年の最新作は同地方のパンクバンドFly ShitとのスプリットLP。こちらも前作が好きだった人は間違いないと思われる。

 

マドリードのアナーコパンクバンドLágrimas y Rabia。結成は1989年。速い曲ばかりではないが、ドタドタと前のめりに性急なスピードで突進するサウンドを持ち味に、所謂スペイン語であるカスティーリャ語で歌うメロディックパンク/ハードコア。そのスタイル、歌詞や姿勢も含めて後続に影響を与えてきたようだ。2010年に一度活動を停止、2016年に新編成で復活してから初の音源となる2019年の最新作は4曲入りの単独7インチ。健在な高速パートに円熟した哀愁味。レコーディングを担当したのはACCIDENTEのメンバーなのかな、たぶん。