かなめろ

っす。

なんとなくカナダのバンドにしぼってYouTubeに上がっている好きな曲とか気になる曲とかテキトーに貼る回。自分の好みなので案の定というか渋めになってしまったけどまぁいいや。もし聴かれる場合は音量に幅あると思うから気ぃつけて。

 

 

90年代にトロントで活動したShortfallの"Drive"という曲でスタート。伸びやかで青いメロディーがイイ。1stアルバムはThe Bonaducesと同じくSquirtgun Recordsから出ているが、この曲も収録された2ndアルバムをリリースする前にバンドは解散してしまったらしい。現在はHangtimeという同路線のパワーポップ/メロディックパンクバンドやっている。HangtimeのCD、前にWaterslideに入荷してたときに欲しかったけどすぐ売り切れになってた。

 

 

Trigger Happyの1stアルバム『Disturbo』からの1曲。「Trigger Happyの初期ってこんなんなん?」と驚かれることでお馴染みの所謂Cruzianなサウンドで、メンバーが前にやってたMissing LinkやDeep End、あとFive Foot Nothingなどの流れを汲んでいることがわかる。後にメンバーの入れ替わりもあったり音楽性もかなり変わってくるため、ぼくみたいなやつはこの初期の頃が好きだったりする。ちなみにこんときベース弾いてたSimon HeadさんはRed FisherやTwo Line FillerやFour Squareなど(自分の好きなバンドばっか)もやってたし、またサウンドエンジニアとしても知られており、前述のHangtimeの音源のレコーディングもこの人が担当。

 

 

カナダのバンドでパッと思い浮かぶんはやっぱDoughboysかな。Doughboysみたいなバンドいないかなぁなんて思うことよくあるもんな〜。アルバムは1stから3rdまでが個人的には好きで、それ以降もMaga City FourのWizさんと共作した曲とかが好きだった。今回は2nd『Home Again』から"I Won't Write You A Letter"をチョイス。やっぱええね。この曲を書いたDr/VoのBrock Pytelさんは今作でバンドを脱退しちゃう。この人はSLIP~onsというバンドで現在も活動している。

 

 

カナダのウィニペグには、とくに90年代、最高なバンドたちがいた。Red Fisher、Painted Thin、The Weakerthans…。そしてこのThe Bonaduces。こちらは「サラ、サラ、サラ、サラ♪」というコーラスがさわやかすぎて鼻がスースーする名曲。この曲を収録した2ndアルバム『Democracy of Sleep』が1998年にリリースされたのを最後に、正式な音源は出ていない。2013年には長い沈黙を破って"Armadillo"という曲がアップされ、ニューアルバムのリリースがほのめかされるも、それから5年間はまったく音沙汰なし。でもつい先日、地元ウィニペグでライブしていたので、もしかしたらもしかするかも…。

 

 

お次はThe Bonaducesの盟友Painted Thin、じゃなくてPainted Youth。実際、カナダのバンドでPainted Thinに名前が似ているという安易な発想で聴いてみたらなかなか。ウィニペグじゃなくてバンクーバーのバンド。本人たちいわくD.B.S.とかJawbreakerから影響を受けてるみたい。現在メンバーはSightlinesというバンドをやっている。

 

 

M Blanketはブリティッシュコロンビア州ビクトリアのバンド。Crimpshrineなどのイーストベイパンクを思わせながら、エモやスカその他いろんなジャンルをごった煮にして吐き出したようなサウンドがおもしろい。これは米国フロリダのSlinkyとのスプリット収録の曲。後身バンドのAche Hour CredoやDaddy's Handでも音楽性は変われど持ち前のセンスを発揮し、いずれのバンドでもギターボーカルをつとめたDave Wengerさんは、2006年にひき逃げ事故で亡くなっている。

 

 

モントリオールといえばThe Nilsもね。80年代においてHüsker DüやReplacementsとも共鳴していたそのサウンドは、同時代や後続の多くのバンドに影響を与えた。メロディックパンクの先駆けみたいな語られ方も。曲は1987年に出た1stアルバムより。同作は2017年に30周年を記念し再発されている。The Nilsの創始者であるAlex Soriaさんは2004年に亡くなっている。Alexさんの兄であり同バンドメンバーであるCarlos Soriaさんがのちにバンドを復活させる。復活後のThe Nilsは2015年にアルバムをリリースしている。

 

 

カナダの最東端に位置するノバスコシア州ハリファックスで90年代前半に活動していたQuahogs。当時Sloanなどと同じシーンで活動していたそうだ。どっかに書かれてた「The Nilsに似てなくもない」という紹介文句に気を引かれた。The Nilsのような繊細さはないが、ハードコア上がりのメンバーによる垢抜けない青臭いメロディック/ポップパンク、そしてこの弱虫ボーカル。なかでもバンドの代表曲らしきこの曲はなかなか頭から離れへんのや。なんかThe Sectっぽくも。

 

 

The Sainte Catherinesのメンバーが中心となり結成されたBlurry EyesのデビューEPからの1曲。Leatherface + The Sainte CatherinesのMedictationに参加しているメンバーとは別の人たちがやっているみたいやけどこっちも渋い。現行モントリオールシーンには自分好みのバンドがちらほらいる気がする。Urban Sleep Discsより編集盤CDが出ているMental Fix、以前の記事で書いたPoison Friends、あとCapable!とか。それからOakheartsというバンドもいて、この度のMoving Targetsの再結成に関与しドラムを叩いている(The Nilsでも!)人が在籍していると知って驚いた。

 

 

Sixty Storiesのこの爽快ナンバーはPainted Thinとのスプリットに入ってる。ぼくはPainted Thin目当てでこの作品を手に入れたけど、完全にSixty Storiesが食ってますわ。サウンドはやっぱりThe WeakerthansとかPainted Thin路線やな。バンド唯一のアルバム『Anthem Red』もすごくいい。解散後はそのアルバム名をとってAnthem Redというバンドに変わる。Anthem Redの作品はもってないので、だれかください!

 

 

DoughboysとBig Drill CarとLemonheadsの間を行き交うようなメロディックサウンドを鳴らすバンクーバーのTreecrusher。1996年にリリースされた唯一のアルバムである『Yes, I Don't』より。何年か前にこの曲を聴いてとても気に入ったので、メンバーに連絡を取ってCDを送ってもらったことがある。

 

 

カナダのJawbreakerフォロワーっていったら、Porter Hallも捨てがたいけど、モントリオールのSissy Havocを挙げたい。活動期間はたぶん1年か2年くらいと短かったものの、『Ninesevendemos』というアルバム(?)を残している。まさに激渋メロディック名盤。メンバーのMalcolm Bauldさんは後にThe Freneticsやソロとして活動。

 

 

オタワのパワーポップパンクバンドPunchbuggy。その前身のUncommon Societyの曲がつい先日YouTubeに上がってたよ。なんとなく最近探してたのでタイミングよく聴くことができて嬉しい。音源は全然見つからないので。これは『Plug!』というコンピに収録されていた曲。どうしてもHappy Accidents期のDoughboysが頭をよぎってしまう。これよりも前のデモテープもまるまるアップされていて、そっちはもっとショボくて心くすぐられるぁー。

 

 

オタワのダークサイドメロディック。Crusadesは1stアルバムから一歩踏み出した感のあるこのEPでの塩梅が個人的に最も好きかもしれない。どの時期もすこぶるかっこいいけど。ところで、このバンドでギターを弾いているDave Williamsさんが初めてライブに行き、高校時代に大好きだったバンドがPunchbuggyだとインタビューで答えていた。DaveさんがやっていたYear ZeroなんかはPunchbuggyの系譜も受け継いでいると思われる。とかくオタワには素晴らしいパワーポップパンクバンドが多い。Steve Adamyk Bandも来年来日するかもらしい。Crusadesは先日のThe Festでのライブを最後に解散してもうた。。

 

ラストはこれ。The Weakerthansはこの曲がめちゃくちゃ好きやねん。こればっか聴いてしまう。

 

 

プレイリスト?:
Shrotfall - Drive (1997)
Trigger Happy - Chief (1991)
Dougboys - I Won't Write You A Letter (1989)
The Bonaduces - Sara's Black Pyjamas (1998)
Painted Youth - The New Weather (2005)
M Blanket - Cappy (1995)
The Nils - Young Man In Transit (1987)
Quahogs - Back To The Nun (1992)
Blurry Eyes - Hold On (2016)
Sixty Stories - Silence Song (2001)
Treecrusher - Sister (1996)
Sissy Havoc - Finger Painting (1997)
Uncommon Society - Come In (1993)
Crusades - Rites Of Atonement (2012)
The Weakerthans - Aside (2000)