すうでるまと

Suudelmatが1stアルバムをリリースしてた。

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Suudelmatはフィンランドのトゥルクを拠点として活動するパンクバンド。これまでにHuolet ja Murheetとのスプリットテープと単独7インチを出しているが、今年に入って初のアルバム『Tyhjyydestä』をリリースした。今作は各種音楽配信サービスで聴けるほか、フィジカルでは100枚プレスと枚数は少ないがLPがリリースされている。

フロントに構える2人による掛け合い重なり合うツインボーカルが特徴のポストパンク風味のある哀愁パンクポップ。フィンランド語で歌ってる。キャッチーながらもそこはかとない侘しさを感じさせるようなメロディー・楽曲が詰まった全10曲。なお、本作における編成も含めバンドはこれまで5人で活動していたが、先日の発表によるとメンバーが増えて今は6人組になったようだ。

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郊外騒音

90年代後半を駆け抜けたイタリアのエモーショナルメロディックハードコア/パンクバンドSuburban Noiseの20年ぶりの新音源『Now/Here Ep』。

2019年12月にリリースされたその作品を先日見つけたそのときは思わず声を上げそうになった。すぐさま聴いた曲はぼくを笑顔にしてくれた。最高やなと。でも聴き終えたあと、ふと目に入った記述に一瞬固まる。

These songs are dedicated to Marco Morosini (Eversor/The Miles Apart)

えっどういうこと…??Marcoに捧げる曲って?何があった?

ぼくは全く知らなかったのだが、大好きなバンドであるEversor/The Miles ApartのメンバーのMarcoさんが、昨年6月に来たるライブに向けたリハーサル(練習)の後に脳出血で倒れたらしい。昏睡状態に陥り命に危険がおよんでいたと。幸い一命は取り留めたようで、それから昏睡状態から抜け出し、その後は回復中であるとのこと(後述する記事の時点ではリハビリ病院に入院して数ヶ月経っていることなどが示唆されている)。

そんなことがあって、Marcoさんが早く回復するようにとの願いを込めた曲を作るためにSuburban Noiseは再結成されレコーディングが行われた。Marcoさんの兄弟であるLeleさん(同じくEversor/The Miles Apart)が綴った病院内でのエピソードと合わせて詳しいストーリーは以下の記事に書かれている。

Suburban Noiseの新しいEPについての記事(イタリア語)
https://rumoremag.com/2019/12/11/marco-morosini-suburban-noise-eversor-miles-apart/

同EPが聴ける主要なプラットフォームはこちら、あとBandcampでも聴ける。

 

暗い気持ちだったがあらためて聴いた曲はぼくを笑顔にしてくれた。素敵やなと。Marcoさんの回復を祈る。

 

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We are one, silently waiting for good news to come

だゔぉゔぁーぷしほーざ

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スロバキアのパンクバンドDavová Psychózaがニューアルバムをリリースしてた。

1987年結成、現在もスロバキアブラチスラヴァを拠点に活動を続けるベテランパンクバンドが『Emancipácia』と題されたアルバムを2019年12月12日にドロップ。15年ぶりの通算5枚目となるアルバム。Davová Psychózaの過去のアルバムのリイシューや前作であるZeměžlučとのスプリットLPなどを出しているお馴染みのチェコのレーベルPapagájův Hlasatel RecordsPHR Records)からのリリース。

知らんかったけど、ボーカルの人が2006年よりオーストラリアに住んでて、1年のうちでライブやツアーができるのはこの人が故郷に帰ってこれる休暇の間だけらしい。それでも解散することなく32年以上活動を続けるスロバキア-チェコパンクのいわば伝説的なバンド。昔の曲を繰り返すよりも今の問題について歌うことを重んずるパンクバンドということで、新作『Emancipácia(解放)』においても生態環境、移民、ナショナリズム、政治などに関する現状における諸々のトピックについて自身の見解を曲の中で示しているとのこと。音楽面に関しても、ぼくは過去作でこのバンドが放つ悲壮で力強い楽曲にやられてるし。ということで新作が一体どんなアルバムに仕上がっているのか気になる、という話。

フォーマットはLPとCDでリリースされている。バンドの意向によりSpotifyなどのサービスでは配信されないみたい(他の形式のデジタル販売は今後あるかもしれない?)。PHR RecordsのBandcampでアルバムから3曲のみ試聴可。

Website / Facebook

らんちばんち

なんかわからんけど好きなレコードの紹介。The Lunch Bunchの7吋。

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ぼくがこのレコードを手に入れたのは10年前の2010年3月16日らしい。昔付けたメモにそう書いてある。その日何をしてたかなんて全く思い出せないけど。今作がリリースされたのはさらに15年前の1995年か1996年頃。

The Lunch Bunchはアメリカ南中部のオクラホマ州にあるエドモンドという街のパンクバンド。本田以外のエドモンドはなかなかピンとけーへんけど。いつだったかぼくはこのバンドをMid 90's Edmond Punk SceneのMySpaceページ(調べたらいちおうまだある)を介して知った。そもそもどうやってそこに行き着いたのかは覚えていないが。そこで聴けたLunch Bunchの1曲(7吋には入ってないやつ)に惹かれた。そのあと情報を色々調べたりしてそれ以来けっこう音源探したと思う。

今作はジャケはまーアレだが内容はぼくの心をくすぐる。もろに90年代中期の匂いが漂ってくるような前のめりなショボポップパンク。しかし数あるその手のバンドの中でも異彩を放っている。特にベース。Descendentsよろしくなビジーベースなんだけどこれがまた狂暴。周りを完全に食わんばかりの存在感。このバンドのアクの強さは主にそこから来ている。A面B面3曲ずつ合わせて6曲収録。あっという間に聴けてしまうので何度も盤をひっくり返すことになる。この7吋の曲はないけど1995年録音のデモの曲がThe Lunch BunchのBandcampにアップされてるよ。

カバーにも盤にもレーベル名等の記載がないってことで自主リリースだろうけどこのレコードは当時どれくらい出回ったのだろうか。裏ジャケには演奏するバンドのイラストが描かれている。メンバー自身が手掛けたようだ。サンクスリストにはぼくも好きなPegboyなんかの名前もある。当時対バンしたんだろうね。

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The Lunch Bunchがいつまで活動したのかはわからないけど、解散後メンバーはそれぞれバンドを続けていく。最近まで知らなかったけど、ドラムの人はコロラドWretch Like Me(ex-My Name, ex-Goodbye Harry)にも参加したらしい。そんな繋がりもあったのかと。近年は地元でThey Stay Deadってバンドをやっている。

ベースの人は現在Trial by Noiseというバンドをやっている。Bandcampで曲を聴いたらこれまたなかなか奇天烈なパンク/ロックをかましてた。こりゃあシビレるぜ。アルバム出るなら聴いてみたいな。

秒ノ楽園

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スウェーデンウメオを拠点とするパンクバンドSekundernaが1月10日にデビュー作となる『Paradiset EP』をリリース。

Luftslott Recordsから7"レコードでリリースされているほか、いくつかの音楽配信サービスで聴くことが可能。

哀愁メロディーのキャッチーでポップなスウェーデン語パンクでけっこう好き。バンドの自己紹介によるとJay Reatard, Marked Men, Masshysteri, Cloud Nothingsのファンにおすすめってことらしい。歌詞は、仕事に行くよりも一日中ベッドで寝るといったような資本主義社会における日常的物事を扱っている、とのこと。

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Sekundernaは元々はPersonaという名前で活動してたんだけど、PersonaのときにもEPをデジタルオンリーでリリースしている。その2018年作のEPを去年見つけてなんかわからんけどめっちゃ聴いた。Sekundernaに改名してよりシンプルなパンクサウンドになったと思うけど、そこいくとPersona時代の方がもう少し自由度の高いメロディックなアプローチでよかったんだけどな。曲ごとに見せてた顔もそれこそPersona(仮面)やったっちゅうわけか(は?)。

たんきに

おいっすー。

アメリカのオリンピアを拠点に活動する4人組パンクバンドTANKINIが2019年に6曲入りの新音源を発表してたやん。うちのディストロでも前作のカセットテープを入荷したことあるんだけど新作出てたのすっかり見逃してた。

最初の4曲をギターのEricaさん(Margy Pepper)がメインボーカルを務め、残りの2曲ではドラムのSadieさん(Dyke Drama)がメインで歌っている。どこか気だるく内向的なポップさのあった前作と比べると、今作はもっと疾走感や勢いがあってときにダンサブルだったりと若干突き抜けた印象さえ覚える。それとDyke Dramaの最新作でもそうだし以前にやってたいくつかのバンドでもそうだけど、Sadieさんの作るメロディックパンクサイドの曲は毎度ながらぼくの心を捉えてくる。

新年早々に発見して聴くことができてよかった。っていつの間にか2020年になってたんやなー。今年はブログの更新ペース落としていきますよー。