このごろチェックしたもの

この頃チェックしたり聴いたりして個人的に気になった音源のいくつか。

Heksa - Cenizas
Scruff Myers' Superhands - S/T
Sad Girlz Club - Hard Feelings
Ultrasurf - Ideas Vacías
Telecult - Phases
Stages In Faith - Delside
State Drugs - Takings & Leavings
LIFEWENTPEAR - About About
Servet - s/t
Short Straw Fate - 2nd album sampler
semi - turnover
 

スペインのマドリードで活動するフェミニスト・パンクバンドHeksaが2作目のアルバムを2019年9月に発表している。ノルウェーのLucky Maliceのメンバーも在籍する4人組が放つ、Post RegimentやThe Assassinatorsおよび同じ街のAccidenteなどを彷彿とさせる哀愁感と疾走感に溢れたサウンドにメッセージを乗せたパンク。The Adictsを脱退して久しい元LovejunkのギターボーカルのScruffさんが帰ってきた。Scruff Myers' Superhandsという自身のプロジェクトを同じく元The Adictsである兄のMelさんらとともにすでに開始しており、先月めでたくデビューアルバムをリリース。2曲聴いただけだが、より円熟味を増したオルタナロックサウンドにLovejunk時代と変わらない歌声とメロディーに興奮。アメリカはサクラメントのポップパンクバンドSad Girlz Clubは今年2月にBomb Pop Recordsより1stアルバムをリリースしている。デュアルボーカル擁したキャッチーで力強いサウンドが胸を打つ切なさだけでなくどこか清々しさを残していく。MasshysteriやRed Donsの流れを汲む陰鬱なメロディーのソリッドで疾走感のある哀愁パンクを奏でるスペイン北西のア・コルーニャUltrasurfが夏の終わり頃に2nd LPを出した模様。去年からずっと出ると言われていたパリのTelecultの1stアルバムがBandcampで全曲公開されている。当初LPでリリース予定だったけど現状フィジカル音源はないのかな。これまたRed DonsやMarked Men辺りの影響を感じさせるポストパンクやガレージなどが入ったメランコリックなパンクサウンド。これまでに出した2枚のEPですでに注目を集めているUKのStages In Faithによるデビューアルバムが9月末にリリースされた。最も影響を受けたというFarsideやDag Nastyにレボリューションサマー期のバンドを感じさせるポストハードコア/メロディックパンクでとてもかっこいい。2019年の2月にJigsaw RecordsからCDで出されたアメリカのデンバーを拠点とするState Drugsの編集盤(3枚のEPと未発表曲収録)がSnappy Little NumbersとToxic Pop Recordsの共同により今度はLPで登場。カレッジラジオの時代のパンク/インディーロックを現代的にフレッシュに描き出した楽曲のなかの激渋哀愁メロディック的な質が好み。ドイツのラインラント地方のパンクバンドLIFEWENTPEARの1stアルバムがもうそろそろリリースされるのかな。デモで聴かせたLeatherfaceからの影響明らかなしゃがれ声メロディックパンクがアルバムではどんなふうに仕上がっているのか。Noamから改名したスペインのオビエド発のパンクバンドServetも初のフルレングスを近いうちにリリースすると思われる。Cruz経由ポップパンク〜エモーショナルメロディックの90年代USバンドみたいなサウンドスペイン語でやってて渋い。東京の4人組メロディックパンクバンドShort Straw Fateもまた来たるべき2ndアルバムから2曲を聴けるようにしてる。キラキラした青いエモーション、恥ずかしいほどに泣けるメロディーなのにシンガロング誘発してくる。楽しみ。そんで今現在個人的に最も気になっているリリースといえば鳥取で活動するサッドメロディックバンドsemiの待望の1stフルアルバム。